名探偵コナン映画『業火の向日葵(ひまわり)』は、2015年当時は最大の興行収入を記録している。
年々、コナン映画への流入が増加傾向にあるが、その要因の一つに「人殺し」があまり行われないということが挙げられるだろう。
そして『業火の向日葵』は人殺しはされない。だが、宮台なつみの計画がクソすぎた。
※超ネタバレ注意
宮台なつみの心中計画と動機(その1)飛行機から向日葵を・・・。
今回は特に宮台なつみ絵をどんどんディスっていく回にしたい。
宮台なつみは絵画の鑑定士。
この度、鈴木次郎吉によって集められた鑑定士。
だがなぜ7人の侍に招集されたのか。
それはゴッホの2番目の「向日葵」が見つかった時、
宮台なつみ自身が「2本で展覧会を開いてはどうか」と提案した。
絵画は常にセキュリティーが高く、安全な場所で保管される。
それを知った宮台なつみは、飛行機が不時着したと見せかけるため
一芝居打つということだ。
宮台なつみは本気で2枚目の「向日葵」と一緒に死ぬ気が合ったのだろうか。
巻き込まれた方が良い迷惑。
やり方がぬるい。
まず、宮台なつみの考えた策は、
「飛行機で爆発させて「向日葵」を破壊すること」
でした。
なぜ飛行機がフライト中に爆破したのか。
劇中では間一髪で助かったものの、
一歩間違えば、誰もが死んでいる。
そんな宮台なつみは「ちっ」と舌打ちしているのだろうか。
⇨【『業火の向日葵』7人の侍に裏切り者がいた!?裏切り者とは!?】
宮台なつみの心中計画(その2)あからさまの演技・・・
2番目のクソ計画は嘘くさい演技である。
感の良い人ならばすぐに気づくだろう。
怪盗キッドの予告に書いてあった通り、
ラ・ベルスーズの左の模写である5枚目の「向日葵」を守るため、
多くの人が5枚目の絵画に集まった。
しかも相手は変装の名人、怪盗キッド。
なぜそんなに集まったのか。
かなりの下策だろう。
そしてみんなが見ている間に
宮台なつみは勝負に出る。
自ら絵画に近づき、
「あ、怪盗キッドからの予告が!」
と大袈裟に言った。
「すでに盗まれているかも!?」
という疑いをかけ、
「一度わたしのところで鑑定させて欲しいのですが・・・」
と言った。
宮台の発言に対して館長は、
「わかりました・・・。仕方ないですね。。。」
なんでやねん!
ゴッホの名画が何度も狙われてるこの状況で、
今まで飛行機で厳重に運んでいたものを
一人の女に渡そうとしたのか。
この行動は計画を知っていた怪盗キッドによって阻まれる。
にしても、やり方が下手くそすぎる。
もし爆破したければ、鑑定士として近づき
絵画の下に爆破チップをつければ良い。
宮台なつみは、ゴッホ絵画への愛ゆえに思いっきり爆破できなかったのか。
クソしょうもなさ過ぎる犯行動機 子どもにもほどが・・・
犯行計画がかなり雑だったが、犯行動機もしょうもなかった。
コナンに推理を解かれる宮台なつみは、最後に、
「2枚目の向日葵と愛しているの。2枚目と5枚目の贋作が他のゴッホの向日葵と並べられるくらいなら、死んだ方がマシよ!」
贋作が本物と並ぶから死んだほうがマシ。
動機として弱すぎないだろうか?
発火するプレゼントボックスなども威力が弱い。
犯人の性格としてスケールの小ささと計画の甘さに
驚嘆するばかりだ。
宮台は心中したかったのではなく、独占したかったのだろう。
⇨【名探偵コナン映画『業火の向日葵(ごうかのひまわり)』キッドの予告、向日葵を守れるか!?あらすじネタバレ】
だけど『業火の向日葵』のストーリー展開や設定は面白い
宮台なつみの動機は、普通に考えれば下らないが、チャーリー警部、怪盗キッド、向日葵の隠し方、さらにコナンが絶体絶命のピンチに巻き込まれるラストシーン。
実はストーリー展開は秀逸なのだ。『業火の向日葵』は実はかなり面白いと私は思っている。宮台なつみの動機を除いて・・・。
以下の記事に詳しく紹介しているので、参考にしてみてほしい。
『業火の向日葵』の裏切り者について→