2019年の人気映画『新聞記者』は日本アカデミー賞で優秀作品賞となりましたが、実際のところ「あらすじっておもしろいの?」「新聞記者視点の映画って今さらどうなの?」などの疑問がありますよね。
私も観るまで判断できませんでしたが、とても面白かったです。今回は『新聞記者』の複雑な人間相関関係をネタバレします。
本記事では以下の観点でお伝えします。
・映画『新聞記者』のあらすじを整理する(図解)
・『新聞記者』が伝えたかったことを推察
・『新聞記者』が視聴できる情報
結論から言いますと面白い作品です。しかし、設定が少し複雑で、テンポが良いので整理してから視聴した方が良いと思いますので、あらすじを図にまとめました。
※ネタバレになるのでまだ観てない方は飛ばすか、さっと流してください。
それでも映画として良い作品だと思います。
【ネタバレあり】日本アカデミー優秀作品賞『新聞記者』の奇妙なあらすじとは!?【図で解説】
主演はシム・ウンギョンさんが演じる吉岡エリカ。そしてもう一人の主役が松坂桃李さん演じる杉原拓海。この二人です。
吉岡エリカは東都新聞で働く新聞記者。お父さんも新聞記者でしたが、政府に関連した情報を記事にしたことがきっかけで自殺しています。
一方、杉原拓海は内閣府情報調査室の一員。妻と二人暮らしですが、政府に都合の悪い情報はもみ消すように指示をされ、葛藤しています。
政府に都合の悪い事件とは、例えば内閣にいる閣僚の不倫など
【これで解る】あらすじのまとめ
①ある日、何者かが東都新聞社にリーク情報を送ってきます。その内容は「医療系大学の特別認可」でした。リーク情報には「羊」の絵がついていました。
②吉岡エリカは真実を突き止めるべく、リーク情報を追い始めます。しかし、編集長からは釘をさされます。
一方で
③杉原拓海の元上司である神崎が、医療系大学認可のなんらかの理由で外され、その後自殺してしまいます。
④吉岡エリカは、神崎の自殺と医療系大学認可の裏に、深い結びつきがあることを認識し、真実を突き止めようとします。
吉岡エリカのプロフィール
・アメリカ育ちで父も新聞記者
・父は幼き頃に日本のとある情報を追い、記事にしたがその後、自殺(原因不明)
・その真相を掴むためなのか、新聞記者として真実を追い求める信念をもつ
杉原拓海のプロフィール
・入社新人の頃、神崎さんにお世話になった
・神崎が死ぬ直前、神崎から飯に誘われ「俺のようにはなるな」といわれる
・日々、内閣府にとって都合の悪い時事は消されてきて、葛藤していた。
神崎のお葬式で杉原拓海は吉岡エリカに出会います。吉岡エリカは神崎の死の真相を掴むため、杉原に協力を頼みました。
吉岡は新聞社に届いた「羊の絵」を手に持ち、神崎宅を訪問します。
そこで見つけた真実とは・・・「ダグウェイ」・・・
これ以上は完全なネタバレになるので、視聴されることをお勧めします!!
吉原エリカ(シム・ウンギョン)の信念と杉原拓海(松坂桃李)の葛藤
内閣府の思惑を裏付ける決定的な証拠
吉岡エリカは神崎宅でみつけた内閣府の思惑に対し、「このまま記事にするのは弱い。核となる証拠がほしい」と杉原に協力を依頼します。
日々葛藤を抱いていた杉原は承諾し、内閣府で神崎の後任だった都築(つづき)という男に仕掛けます。
吉原エリカが続きに取材アタックをかける最中、杉原は都築の部屋へ訪問。
顔見知りのため都築の部屋に入り、資料を漁ると、そこには動かぬ証拠が見つかります。
葛藤する杉原拓海
証拠をつかんだ吉岡と杉原。しかし、この証拠を記事にしても、何者かから「そんな記事をだしても嘘だといえる証拠は揃っている。だから出しても無駄だ」と脅される。
杉原拓海は自分が内閣府側の人間でありながら、情報を新聞社に売ることに危機感を覚えていました。
それは家族のため。自分が情報を流したとバレれば、辞職され家族を路頭に迷わせることになることが分かっていたからです。
さらに5年前、神崎自身が同じ経験をしており、目をつむる代わりに退職を回避できた経験も物語では語られます。
最後につかんだ証拠を手に、吉岡は渾身の一筆を書き終え、世の中に真相がばらまかれます。
しかし、こんな記事が出たところで跳ね返す情報をもっている内閣府はすぐさま反論。「そんな記事、捏造にすぎないと」
吉岡が掴んだ証拠を、本当に確実なものとするには決定的な「証人」が必要でした。
もし内閣府からの反撃があった場合、「自分の実名を出してほしい」とわが身を捨てた杉原拓海でしたが、最後には・・・。
『新聞記者』が伝えたかったこと
いま私たちはネット社会を生き、紙の新聞は存在意義を失いかけています。しかし、その中に新聞記者の吉原エリカが真実を追い求める姿は、どんな権力にも屈しない1ジャーナリストの想いが込められていました。
また葛藤を繰り返す杉原拓海は、家族を巻き込む恐怖、真実を曲げる官僚たちに葛藤を続ける様子でした。
こういった権力者が、そうでないものを圧迫する状況は新聞社に限らず、起きていることでしょう。
『新聞記者』が無料視聴できる配信サービスをご紹介
最後に『新聞記者』を視聴したい方へ向けて、配信サービスの情報をご紹介します。
映画『新聞記者』は現在、動画配信サービスU-NEXT、FODプレミアム、TSUTAYA TV/TSUTAYA DISCASで視聴可能です。
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