ホグワーツの壁に血塗られた文字。
その文字には「秘密の部屋を開く継承者」がいることが示されていた。
次々と石化していくホグワーツの生徒たち。
一体誰の仕掛けた罠なのか。
そして、ハリーの元に1冊の日記が。
一体、トム・リドルとは何者なのか。
「秘密の部屋」とは?語られる過去
フィルチの猫ミセス・ノリスが石化されていた。
その壁に血塗られた文字で書かれた「秘密の部屋」という文字。
一体、秘密の部屋とは何なのか?
ハーマイオニーがマクゴニガル先生に訪ねた。
「ホグワーツは1000年以上前、四人の偉大な魔女により創設されました。
ゴドリック・グリフィンドール
ヘルガ・ハッフルパフ
ロヴェナ・レイブンクロー
サラザール・スリザリン
このうち3人は協調していましたが、
スリザリンだけは、”魔法族の家系のみ魔法を与えるべき”だと、対立していきました。
スリザリンは、このホグワーツに秘密の部屋を作ったとされます。
その部屋は、継承者が出現するまで封印しました。
その中の恐怖を解き放ち、それを操ることで
魔法を学ぶ資格がないと彼が考えるものを倒すことができると。」
スリザリンが秘密の部屋を作ったことや
継承者が何物かを操り、魔法を学ぶ資格のないものを倒せるという。
つまり、
「魔法を学ぶ資格のない者」とは、
スリザリンに代々伝わる、「マグル」のことだ。
本作の冒頭でルシウス・マルフォイが
マグルと付き合う人たちを忌み嫌っている理由は、
スリザリンの思想を継承しているからに他ならなかった。
しかし、継承者とは一体誰なのか。
石化されるゆくホグワーツの生徒
ハリーたちが秘密の部屋の手がかりを探していた。
スリザリンの生徒でホグワーツの純粋な魔法使い族の子どもといえば、
マルフォイが筆頭だ。
マルフォイを継承者と疑うハリーたちは
ハーマイオニーの導きで、ポリジュース薬の
作成を試みる。
ポリジュース薬は、
誰かの遺伝子となる物質(例えば髪の毛)を
混ぜると、その遺伝子を持つ人に
1時間姿を変えることができるジュース。
ハリーたちは、ポリジュース薬で
マルフォイに一番近い仲間である
クラップとゴイルに化けようと計画していた。
だが、その間に、
ホグワーツの生徒が石化されてしまう。
彼は「マグル」だった。
ホグワーツに近く怪しい影は
もうすぐそこまで来ていたのだ。
蛇語を話すハリー・ポッター
ハリーは「殺してやる」という幻聴を
まだ聴いていた。
ギルデローイ・ロックハートと
スネイプ先生との合同の授業があった。
その授業は、正しい決闘の方法を学ぶ授業で、
ハリーとマルフォイが決闘の見本として
壇上に上がることとなった。
「エヴァータ・スタティム」
「リクタス・センプラ」など
数々の魔法攻撃が飛び交う中、
マルフォイが「サーペンソーティア」という魔法で、蛇を召喚した。
すると、
ハリーは蛇に対して、急に謎の言葉を発し始めた。
彼は無意識のうちに蛇語を話し、
蛇に「襲うな」と言っていたらしい。
蛇語を話せる人を「パーセルマウス」という。
スリザリンもパーセルマウスだった。
蛇語を話せるハリーに、皆は敬遠の眼差しを向けるようになっていた。
女子トイレに落ちていたトム・リドルの日記
ポリジュース薬を試した後、
マルフォイは秘密の部屋を開けたことはないことがわかった。
ハリーとロンが人の姿に戻り、
2階へ上がろうとしていると、
なぜか2階の女子トイレが破壊され、水浸しになっていた。
2階には、今回のキーパーソンである
嘆きのマートルがいる。
彼女は、トイレで泣いているといつの日か死んでいたらしい。
トイレに駆けつけると、
嘆きのマートルから何があったのかを聴いた。
「頭から本が落ちて来たわ」
そこには本が落ちていた。
その本には何も書かれておらず
表紙には「トム・マーヴモル・リドル」と書かれていた。
ハリーは自分の部屋でその本を眺めていた。
その本には何も書かれていない。
ハリーはインクで何かを書いてみることにした。
インクを垂らすと、文字は消えてしまう。
思い切ったように、
ハリーは自己紹介文を書いてみることにした。
すると白紙の本から「トム・リドルです」と
ハリーが書いた文章への回答が浮かび上がって来た。
ハリーは書けば対話できることを知り
秘密の部屋について聞いてみることにした。
すると「見せることは可能です」と
50年前の風景を見るために本へと吸い込まれていった。
その過去とは、
ハグリッドが秘密の部屋を開けたかもしれない
という過去だった。
ハグリッドはアラゴグと呼ぶ、でっかい蜘蛛を飼い、
トム・リドルはハグリッドを咎めた。
まさか、ハグリッドが秘密の部屋を開けたのか。
ハグリッドが秘密の部屋の継承者なのか・・・?
ハリーは真実を確かめるため、ハグリッドの元へと走った。