3つの魔法学校の代表者が競う、魔法界の親睦を深めるイベント「炎のゴブレット」
本来ならば各校1人ずつの選出のはずだったが、なぜかハリー・ポッターの名前が現れる。
ホグワーツの生徒に嫉妬されながら、ハリーは炎のゴブレットに挑むため、ムーディにアドバイスを受けていた。
【第1の課題】ドラゴンと卵を盗め
クディッチワールドカップの時、デスイーターが現れ、闇の印が出現したことについて、ヘドウィグ(ふくろう)に手紙を持たせてシリウスに相談をしていた。
シリウスからの返事には、グリフィンドール談話室に来てくれとのメッセージだった。
暖炉の炎からシリウスらしき顔が姿を見せる。
シリウスにコトの事情を説明すると、このような答えが帰って来た。
・カルカロフ、奴はデスイーターだった
・アズカバンに送ったバーティ・クラウチもだ
・この2人が味方でないことは確か。
・誰かが死ぬ
以上の4点だ。
第1の課題まで時間が近づいていた。
ロンはまだハリーを敬遠している。
ロンはハーマイオニーに、伝言を伝えてくれるように頼んでいた。
「バーバディーン、シェーマス経由で伝言が。ハグリッドが呼んでる。」
ロンはハリーとは一切話さない。
ハリーはハグリッドの元へ訪れると、なんと次の課題がドラゴンであることを知る。
ドラゴンは、ロンの兄たちが調達したものだった。
ロンはこのことを知っていたのに言わなかったことを、ハリーは怒っていた。
第1の課題の前に、ハリーはムーディ先生に呼び出される。
「ディゴリーは君の年には、天才的な魔法を覚えていた。
フローは私のように魔法が得意だぞ。
クラムはカルカロフがついている。戦略を練っているだろう。
君はどうする?」
そんなことを問われる中、ムーディ先生の部屋にある黒い宝箱から
「ウォーーーーーーーー!!!!」とうめき声が聞こえたような気がした。
さあ、ドラゴンとの戦いだ。
課題は、ドラゴンを避けて金の卵を捕まえることだ。
3人の選手も、そしてハリーも無事にクリアした。
ドラゴンとの戦いが危険すぎることを知ったロンは、「こんなことに未成年の君が立候補するはずがない。疑ってごめん。」と仲直りしたのであった。
嬉しみと悲しみの舞踏会
魔法学校同士の交流のために、伝統の舞踏会が開催されるのであった。
男子は女子を、誘ってカップルとなって踊る。
相手を見つけられないまま、ハリーとロンは佇んでいた。
授業中、ロンはハーマイオニーに対して
「そういえば君も女の子だったね?よかったら僕と組まないか?」
とかなり失礼な誘い方をするも、
ハーマイオニーは
「私も誘われたのよ!承知したわ!!!」
とキレた。キレて当然だ。
ハリーも気になる女子の一人、チョウに誘うがこれも断られる。
全く相手が決まらない二人は、インドっぽい服の姉妹と踊るのであった。
いよいよ舞踏会が始まる。
舞踏会が始まると、なんとハーマイオニーの相手は、世界最高のシーカー、クラムだった。
ロングボトムですら朝帰りする中、ロンはハーマイオニーに
「君はあいつに利用されてるよ」とまた失礼なことを言った。
ハーマイオニーは、
「何をいうの!!そんなことをいうなら、次は私を一番最初に誘うことね!最後まで待たずに!」
ロンは、
「何を言ってる、見当違いだよ・・・。」
ハーマイオニー
「ロン!!全てを台無しにしないで!!」
そしてハーマイオニーは、想いの届かなさに悲しみ、泣くのであった。。
【第2の課題】水中で仲間を救え
第2の課題は、水中で大切な人を助ける課題だった。
4人の代表者の大切な人が、水中に魔法で沈められている。
4人は、1人が1人だけ助けることができるという課題だ。
ハリーは、図書館でロングボトムに「えら昆布」のことを聞き、1時間水中に潜れるようになった。
フラーは途中で脱落、クラムはサメに、セドリックも口に息ができる魔法をかけていた。
セドリックはチョウを。
クラムはハーマイオニーを助けた。
フラーが脱落したことで、水中に残ったのは2人であった。
ハリーは残った2人を同時に助ける。
「アセンディオ(昇れ)!」
ハリーは上昇の呪文で、なんとか助かった。
第2の課題の帰り道、魔法省のクラウチが話しかけてきた。
「よくやった。ハリー。
肉親を失うことは悲しいことだ。傷が癒えない。
だが、人生は続く」
などと訳のわからない怪しい言葉で近づいてくる。
そこにムーディ先生が近づき、
「バーミテウス!!」とクラウチに声をかけた。
クラウチは、ムーディの顔をみて何やら血相を変えたように見つめた。
その夜、クラウチは森の中で殺されていた。
バーティ・クラウチ・ジュニア
ハリーはダンブルドア校長の部屋に訪れる。
ダンブルドア校長が少し出てゆく最中、ハリーはダンブルドア校長の部屋で、洗面台のような水が溜まった物を見つける。
水面を覗いてみると、ハリーは水の中に吸い込まれてしまった!
そこは、何やら裁判の様子だった。
裁判室の中心には、あのカルカロフが。
裁判長にはクラウチが。彼が全体の指揮をとる。
「君の証言次第で、アズカバンから釈放される。さあ何か証言はあるか?」
カルカロフ「エバン・ロジエールはデスイーターの仲間だった!」
クラウチ「なるほど、それだけか。ではアズカバンに・・・」
カルカロフ「待ってくれ!ルックウッドはスパイだった。”例のあの人”に情報を流していた。」
クラウチ「ああ、あの神秘部の?それだけか」
カルカロフ「セブルス・スネイプ!」
その場にいたダンブルドア校長が口を割る「彼は、昔はデスイーターだったが、ヴォルデモート失脚前に、我々の密偵となった」
クラウチ「これ以上なければ評議会は終了する!!」
これ以上の証言がなければカルカロフはまたアズカバン行きだ。
するとカルカロフは最後の切り札を出した。
「まだある!!そのものは闇祓いだったロングボトム夫妻に磔(はりつけ)の呪いを使い、拷問にかけた」
クラウチ「そのものの名前を聞かせろ」
カルカロフ「バーティ・クラウチ・・・・ジュニア!!!!」
なんと、クラウチの息子が禁断の呪文を使ったのだ。
裁判の場にいたクラウチ・ジュニアは取り押さえられる。
そして冒頭、ハリーが夢で見た、ペティグリューの隣にいたもう1人の男こそ、
バーティ・クラウチ・ジュニアだった!