ホグワーツ魔法学校の生徒、セドリックは死んだ。
彼が殺されたところを見たのは、ハリー・ポッターしかいない。
セドリックが死んだことで「本当にヴォルデモートが復活した」と考える人は、ごく僅かだった。
ダンブルドア校長はヴォルデモートが復活したことを魔法省に訴えるも、魔法省は信じない。
ダンブルドアやハリーは、嘘つき呼ばわりされようとしていた。
ハリーが裁判にかけられる
ハリーはダドリーの家に戻ってきていた。
ダドリーらといる最中、なぜか普通の街には現れないはずのディメンターが姿を現わす。
ダドリーと自分を守るため、庶民の街で魔法を使ってしまう。
正当防衛にも関わらず、ハリーの元にへ「ホグワーツ魔法学校の退学処分に関する文書」が届いた。
ムーディ先生らの助けによって、無事に保護されたハリーだったが、裁判にかけられる身となってしまった。
魔法省の”神秘部”へ出頭する。
神秘部の廊下では、裁判長のコーネリウスとルシウス・マルフォイが会話している。
コーネリウスは、初めからハリーを有罪にかけるつもりで話を進めていた。
このままではハリーがアズカバン行きとなってしまう。
だが、ほどなくしてダンブルドア校長が現れる。
ダンブルドア校長の計らいで、証人を得ることに成功したハリーは、なんとか無罪判決を得ることができるのであった。
ディメンターはアズカバンの牢獄から離れることはなく、魔法省の指示で動く。
誰かが魔法省の裏をとっているのであろう。
不死鳥の騎士団
ムーディ先生らに助けられたハリーは、とあるマンション部屋へと案内される。
そこは見たこともない部屋であったが、ウィーズリーの両親、ルービン先生、さらにシリウス・ブラック一緒にいた。
彼らは、ヴォルデモートの復活したため新たな組織を作っていた。
その組織こそ「不死鳥の騎士団」
かつてハリーの両親や、ロングボトムの両親も所属した組織だ。
「不死鳥の騎士団」によれば、
魔法省は混乱しているのだという。
恐ろしい力をもつヴォルデモートを見たものはハリー・ポッターしかいない。
彼が復活することなどありえないのだが、恐怖で思考がおかしくなっているのだと言う。
シリウスブラックはヴォルデモートの状況を的確に掴んでいた。
・以前にも増して手下を増やしている。
・手下以外に、”あるもの”を求めている
との2点であった。
ルーナ・ラブグッドとの出会い
新しい期を迎える。
今回登場するのは、ルーナ・ラブグッドという銀髪の少女だ。
ルーナは少し変わり者で、誰かに物を隠されても平然としていられる、落ち着いた子どもだった。
彼女の周りには、死に目を見た人だけが見える恐竜がそばにいた。
ハリーも恐竜が見えるのだが、ロンやハーマイオニーは見えていなかった、
ルーナは、ハリーに的確なアドバイスを施す、キーパーソンだ。
「例のあの人は、あなたを孤独にさせたいんだ。
一人だけなら強敵じゃないから」
この映画でも「孤独」は一つのテーマである。
アンブリッジ先生の介入
期が始まると、なんと新しい先生として、魔法省のアンブリッジという年配の女が先生となった。
これも魔法省の御意向らしい。
アンブリッジは、ハリーが裁判にかけられた時にも議員席で座っていた人物だ。
つまり、事実上、魔法省からの介入が行われだした。
「ヴォルデモートが復活した」などと妄言を吐くと思っている魔法省は、
今のホグワーツ魔法学校のあり方を、徹底的に変えようとした。
まず、授業で実践はありえない。
全て机上での試験だった。
さらに、「セドリックが死んだのは事故よ!」と見てもいないのに嘘をつかれる。
授業中の罰則は、手に傷が残る拷問だった。
さらに先生の授業を観察し、
アンブリッジ先生がダメだと思う先生を、無理やり退任させようとした。
占いの先生トレローニー先生は、アンブリッジに解雇させられてしまう。
世間のニュースでは、シリウス・ブラック裏で糸をひいていると報道されていた。
『アズカバンの囚人』で脱獄犯だったシリウス・ブラックは、公的な立場から逃げ場を失っていたからだ。
それでもシリウス・ブラックは「不死鳥の騎士団」を再興し、ヴォルデモートに立ち向かおうとしていた。