分霊箱の壊し方がわかったハリーたちは、次にどこに行けばいいのかを考えていた。
ロンはハリーに嫉妬しながら無事に戻ってくる。
そして、彼らが次に向かうのは、ゼノフィリウス・ラブグッドの家であった。
ルーナラブグッドの父、ゼノフィリウスがつけていたネックレスの秘密を聴きにいったのだ。
死の秘宝の印「三人兄弟の物語」
ハリーたちは何か手がかりを掴むため、ゼノフィリウス・ラブグッドの元へと向かった。
彼が胸につけていたネックレス。この正体を暴くためだ。
ネックレスは△、○、|、で成り立っている。
これらに何かしらの意味があるのではないか。
ゼノフィリウスに会いに行くと、そこにルーナの姿はなかった。
おかしいと思いながらも尋ねると、ネックレスに関係する「三人兄弟の物語」について話してくれたのだ。
〜〜〜「三人兄弟の話」〜〜〜
あるところに三人兄弟は魔法を学んでいた。
あるとき、橋のない川に橋を作って渡ろうとすると「死」が待ち受けていた。
「死」は三人兄弟を殺すために一計を考えた。
『死を免れたご褒美をやる』
一番上の兄は、「最強の杖」を欲しがった。
「死」は彼に「ニワトコの杖」を与えた。
二番目の兄は、「死」を辱めようと「亡き人を取り戻す力」を欲しがった。
「死」は川から「石」を広い、その力を与えた。
一番下の弟は、謙虚に「死に終われず前に進めるもの」を求めた。
「死」はしぶしぶ、「マント」を与えた。
その後、三人の兄弟はそれぞれの結末を迎えることとなる。
一番上の兄は「最強の杖」を使い、次々と魔法使いを殺し、最強だと自慢した。
だが、寝ている間に首元をかかえれて「死」んでしまう。
二番目の兄は「亡き妻」を求めた。
しかし死者の彼女はこの世に馴染めず、彼女は去り、
そして二番目の兄は、彼女を追って首を釣った。
三番目の弟は、マントで逃れ、透明マントを息子に与えた。
そして「死」を友達として迎え、共にあの世へと旅立った。
〜〜〜以上〜〜〜
以上が「三人兄弟の物語」だ。
ゼノフィリウスは説明を続ける。
この物語がモデルになり、現実にも存在する。
「ニワトコの杖」=「|」
「蘇りの石」=「○」
「透明マント」=「△」
を表し「これらを集めたものは死を制する」と言われるのだ。
捕まえられたハリー。ドビーの支援と死
ゼノフィリウスから三人兄弟の物語を聞いたハリーたちは、同じ印がゴドリックの谷にあったことを思い出す。
ところがゼノフィリウスの様子がおかしい。
明らかに動揺している。
しばらく黙っていると、ゼノフィリウスは頭がおかしくなり
「君が最後の望みだ!」と急に叫びだした。
どうやら娘のルーナが連れ去られた。
すると、外からデスイーターたちがハリーたちを囲い込んだ。
ハリーたちは必死に逃げた。
しかし、
ハリーたちは捕まってしまう。
捕まった時、ハリーは頭の中に映像が浮かぶ。
それはヴォルデモートがとある男に聞く夢だ。
ヴォルデモート「ニワトコの杖はどこに眠っている。」
ある男「ダンブルドアと共に。」
捕まる直前、
ハーマイオニーはハリーの顔に向かって呪文をかける。
すると、ハリーの顔は膨れ上がり、誰だかわからなくなっていた。
連れて行かれた場所は、ヴォルデモートの屋敷。
しかし、そこにヴォルデモートはいない。
ベラトリックスたちが話し合う。
こいつは本当にハリーなのか?
ハリーでないものを差し出すと、私たちが殺されてしまう。
それほどまでにヴォルデモートは恐ろしい。
ハーマイオニーはベラトリックスに連れて行かれ、拷問を受ける。
ハリーとロンは、牢獄へと連れて行かれた。
すると牢獄にはなんと、ルーナ、オリバンダー、グリンゴッツ銀行にいたゴブリン、そして妖精のドビーも一緒にいた。
ハリーたちは、牢獄に様子を見に来たピーターペティグリューを気絶させ、
牢獄の脱出を測った。
そこには、人質に取られたハーマイオニー、さらにドラコ・マルフォイもいた。
ドラコは、ハリーであると知りながら彼だとは言わない。
この辺りでハリーは違和感を覚えていた。
ここでは妖精のドビーが素晴らしい活躍をみせ、ハリーたちを助ける。
呪文で異空間へとテレポートした時、ベラトリックスは自分の杖を時空に投げ込んだ。
その杖はナイフと代わり、時空に飲み込まれ、ついにはドビーの体に突き刺さってしまった。。。
最強の杖を手にするヴォルデモート
ドビーはベラトリックスの杖で死んだ。
ドビーは「こんなに友達に囲まれて、ドビー幸せ」と呟き、自由な妖精ドビーとなった。
ハリーはドビーを土に埋めてやる。
とある孤島
ヴォルデモートだ。
ヴォルデモートがいたのは、ダンブルドアが眠る場所。
ヴォルデモートは、ついにダンブルドアがもつ「ニワトコの杖」を手にする。
「ニワトコの杖」は存在した。
今こそ、彼は最強の力を得たのだ。
果たしてハリーたちはヴォルデモートに勝てるのか。
残る分霊箱は3つ。
最後の戦いは、もうそこまで迫っていた。