2016年に放映された『キングオブエジプト』
古代エジプトの話でオシリス神話をもとに作られている。
また最新のVFX技術を使用したスケールの大きい映画。
【ヒーロー型ストーリー】オシリスの敵セトが史上最強の神になる
※ネタバレ注意
映画の型におきまりの展開がある。
特にヒーロー型の映画は展開がわかりやすい。
「キングオブエジプト」はとてもわかりやすいストーリー展開で、
オシリス神話を知っていたら簡単に想像できる。
<簡単なストーリー展開>
①エジプトの王とだったオシリスが歳をとったため
王座をホルスに譲ろうとした
②納得のいかないセトは騙してオシリスを殺して王となる
セトはホルスの目を抉り取って力を得る。
ホルスは力を失う。
③左目を失ったホルスは遠くの世界に逃げ込んでパワーを貯める。
セトはネフティスの羽根をちぎり、
知の神トトの脳みそを奪い最強になる。
④ホルス(ファラオ)がセトを倒す
②の段階で、映画では両目を奪われるのですが、神でない主人公ベックによって右目は取り返す。
最新映像技術VFX効果で神の攻防がダイナミック
キングオブエジプトの映像は完全いVFX(visual effexts)技術を使用している。
神であるホルスとセトは人の形をしているが
ハヤブサの姿になる。
太陽神ラーに至っては、
人間の姿をしておりながら体に火をまとっている。
キングオブエジプトでは、
神々による壮大なアクションバトルが繰り広げられ
あなたを興奮させてくれる。
余談:VXF(visual effects)技術について
VFX技術は
「CGをよりレベルの高い映像技術」のこと
視覚的に現実ではありえない映像を作りだすことができる。
VFXの有名どころと言えば、
『スターウォーズ』『トランスフォーマー』など
昔からたくさん作られてきている。
日本ではVFX-JAPANアワードが開催されており、
2018年ではV6岡田准一さん主演の『海賊と呼ばれた男』をはじめ、
アニメ『宝石の国』や『BLAME!』が最優秀賞を受賞するなど広がりを見せている。
冥界の扉で無事に楽園に辿り着けるのか<ザヤの運命>
神ではない一般人の主人公ベックの恋人ザヤ。
ザヤはセトの奴隷制度により神殿の書庫で働いていたが
ベックと密に会っていた。
神殿に格納されていたホルスの目を奪うため、
ベックに神殿の地図を渡す。
ベックは神殿の地図を頼りにホルスの目を奪うが、
書庫の神官に見つかってしまい
命からがら逃げる途中、ザヤだけ殺されてしまう。
<冥界への扉>
オシリス神話では天国か地獄にいくか、
冥界の扉に行くまでに9つの門が存在し、
最後に審判を下される。
審判する場所は冥界への扉の前。
審判の門では神に捧げるものがあるか審判にかけられる。
それが真実であれば楽園にいける。
嘘であれば、幻獣アメミットによって魂を奪われ二度と生きることはなくなる。
ザヤは最後の門で楽園にいけるのか、アメミットに喰われるのか、それとも・・・
審判の基準は
宝石など価値のあるものを捧げれるかどうか。
冥界への扉の前には天秤が置かれている。
片方には羽根が一枚。
もう片方に自分の身につけた何かをおく。
羽根とは価値を測るためのもので、実際の羽根より軽いわけではない。(推察している)
エジプトでは「金(きん)」が非常に価値があるものとされていた。
金の腕輪など、金に絡んだものを天秤に乗せると
確実に天国(楽園)に行けるようだ。
ベックがホルスの目を盗んだ一件で、
ザヤは何も身につけずに冥界への扉へいくことになる。
このままではザヤはアメミットによって魂ごと喰われてしまう。
審判の門ではミイラの神アヌビスに真実を天秤にかけられる。
ザヤの運命はこのまま幻獣によって喰われてしまうのか。