トム・リドルが求めたのは「分霊箱」だった。
彼は、殺人を犯し、自分の肉体を世界各地に切り分けた。
彼はつまり不死身だ。
ヴォルデモートを倒すには分霊箱を破壊しなければならない。
ダンブルドアはハリーと二人で分霊箱を探しにいった。
ヴォルデモートが完成させた「分霊箱」を破壊すればヴォルデモートを倒せる。
ダンブルドアはハリーと一緒にいく条件を伝える。
・私の命令に従うのだ
・私を見捨てろと言えば見捨てるのだ
以上の２点だった。
ダンブルドアとハリーは、闇の痕跡を頼りに、荒波の海にそびえる洞窟へと訪れた。
洞窟を進んで行くと、水辺があった。
水辺には何もない。
暗闇の中で、光を照らす。
すると、
水辺の奥に「分霊箱」と思われるものが見つかった。
ダンブルドアの魔法で分霊箱のところまで近づいた。
それはクリスタルのような結晶体に、何か水が含まれている。
結晶体の底に、ペンダントのようなものが沈んでいる。
魔法がかけられていて、飲み干さねばならないらしい。
（このあたりは映画での説明が乏しく、なぜ飲まねばならないのか、なぜ激痛が伴うのかわからない）
全てを飲み干さねば魔法が溶けないようだ。
そして飲み干せば、死にたくなるような激痛を伴う。
ダンブルドアは、若いハリーに生きさせるため、自分が水を飲んだ。
飲む中で、ダンブルドアはなんども「殺してくれ！！！」と叫ぶ。
しかしハリーは使命を果たすため、結晶体の中の水を飲ませた。
激痛を伴いながら、ダンブルドアは水を飲み干し、ペンダントを取り出した。
ペンダントこそ分霊箱と思われる。
体力を完全に奪われたダンブルドアは、決死に力を振り絞って洞窟を脱出するのであった。
ハリーたちは洞窟にいる頃、ドラコ・マルフォイはキャビネットの前にいた。
『ボージン・アンド・バークス』
あの店で、なんとデスイーターたちが集まってくる。
するとホグワーツのキャビネットから、デスイーターたちが現れた。
マルフォイはダンブルドアを殺すために、デスイーターたちをホグワーツに侵入させた。
ほどなくして、
ダンブルドアとハリーは、ホグワーツに戻ってくる。
ダンブルドアはすぐにこういった。
「セブルスじゃ。セブルスに全てを話せ。セブルスを呼べ。
わしが言うまで下にいろ！」
ハリーは約束通りに、ダンブルドアがいる場所から下に移動した。
その後すぐだった。
ドラコ・マルフォイがダンブルドアのもとへと駆けつけた。
ハリーもすぐ下の階にいた。
ダンブルドアの周りに、デスイーターたちが駆けつける。
マルフォイは突如、ダンブルドアに杖を向けた。
ダンブルドア「ドラコよ、君に人は殺せんよ。」
ドラコ「僕は彼の方に選ばれたんだ！」そういって、左腕を見せた。
デスイーターたちと同じ刻印が、ドラコ・マルフォイの腕にもあった。
ヴォルデモートと契約した証か・・・。
ドラコ「エクスペリアームズ（武器よ、去れ）！！」
ダンブルドアの武器を落とすドラコ。
ドラコ「わかるだろ！！？あなたを殺さなきゃ、僕が殺される！！」
そこにスネイプが現れる。
ダンブルドアが信頼するスネイプ。
しかし、彼にもベラトリックスとの契約がある。
スネイプはマルフォイに「待て」といって、杖を下ろさせた。
ベラトリックス「誓いを破るのか！？」
次の瞬間だった。
「アバダ・ケダブラ（息絶えよ）！！」
スネイプがダンブルドアに死の呪文を唱えた。
ドラコ・マルフォイではなく、スネイプ先生が殺した。
任務を終えたドラコ、スネイプ、デスイーターたちは、その場からすぐに逃げていった。
ハリーは、彼らを追いかけた。
そしてスネイプ先生に叫ぶ。
「（ダンブルドア）先生はお前を信じていたのに！！！！」
ハリーは「半純血のプリンス」の本に書いていた呪文を唱える
「セクタム・センプラ」
攻撃の呪文だったが、スネイプは呪文を難なく跳ね返してしまう。
スネイプは言った。
「私が考案した呪文を向けるとは・・・
私が半純血のプリンスだ」
ダンブルドア校長は死んだ。
スネイプ先生の裏切りによって。
悲しむホグワーツの生徒たち。
ハリーは、ダンブルドアと奪った分霊箱をみる。
だが、ペンダントを開けるとそこには手紙が入っていた。
「本物は私が盗みました。RAB」
分霊箱を探したことも無駄になったのか。
ダンブルドアもいなくなった今、
新しい手がかりは「RAB」というイニシャルのみ。
ハリーたちはヴォルデモートたちに勝てるのか。
ハリーポッター映画シリーズ最後の『死の秘宝』へと向かってゆく。