ハリー・ポッターの第3作目『アズカバンの囚人』
アズカバンとは、前作の『秘密の部屋』でハグリッドが一時的にぶち込まれた牢獄のこと。
その牢獄から一人の脱獄者 、シリウス・ブラックが脱走した!
周りの大人からは、君に危険が迫っていると忠告を浴びるも、ハリーは勇敢に立ち向かう。
シリウス・ブラックの正体とは!?
逃げ出した脱走犯、シリウス・ブラックとは?
物語はまたもやダードリーの家から始まる。
いじめられていた頃とは違い、ハリーは魔法を使えるようになってから反抗期を迎えていた。
ハリーを小馬鹿にしてくる叔母さんマージの体を風船に変え、またもや校則違反を犯していた。
ダードリー家から家出したハリーは、
公園の近くで一匹の真っ黒い犬を見つけた。
今にも襲ってきそうな雰囲気だったが、
迷子専用のバスがいきなり迎えにくる。
ハリーの行き先は「ロンドンの漏れ鍋」という場所で、そこは魔法使い族の宿のような場所であった。
ハリーは、バスの中でスタッフが持っていた新聞に目を向ける。
『アズカバンからシリウス・ブラックが脱獄した!』と。
聞くと、シリウス・ブラックはヴォルデモートに仕えるしもべで、殺人鬼だった。
13年前(おそらくハリーが物心つかないころ)、ヴォルデモートの力を弱めてからブラックの力も弱まり捕まっていた。
だが、彼はまだ望みは捨てずに、ヴォルデモートが生き返るならと機会を伺っているのだ。
漏れ鍋でロンの父からも忠告を受けたハリーは、ホグワーツへと向かった。
アズカバンの看守ディメンターの不気味さ
ホグワーツに向かう途中、列車の中で新しい先生と思われる
ルービン先生の寝ている車両へと座ったハリー、ロン、ハーマイオニー。
すると、急に列車が止まり、空気が氷出したのだ。
何者かが廊下から入ってくる。
ハリーの部屋へと入ってきたその何者かは、
ハリーの方をみて、顔を吸い込もうとしていた。
「ハリー・・・・」
どこからともなく声が聞こえる。
ハリーは何者かに吸い込まれそうになったところで、ルービン先生が目を覚まして何者かをやっつけた。
聞けば、その何者かはアズカバンの看守らしい。
どうにも看守らしくないいでたちだったが、ルシウス・ブラックを探しにきているようだった。
しかし「ハリー・・・」と読んだその声は、ハリーの母親のような気がしていた。
ヒッポグリフとハリ・ポッター
今年も新たな授業が展開される。
今年はどんな授業かな?
相変わらず、マルフォイはハリーをからかっていた。
そして、
植物飼育係の先生が退任し、
この年からハグリッドが先生となったのだった。
ハグリッドの授業は、課外授業だった。
どんな動物とも会話してしまうハグリッドが準備した授業は、ヒッポグリフだったのだ。
誰もが恐れて授業に参加しない中、ハリーが一番に講義を受けることに。
ヒッポグリフに挨拶をすると、ヒッポグリフに気に入られた。
彼はヒッポグリフに受け入れられて、森を旋回する。
この物語では、どこかでヒッポグリフが助けてくれるに違いない。
ルービン先生とハリーの両親
ルービン先生の授業は、不安を変える授業だった。
「あなたが一番恐れているもの」を思い浮かべ、
リディクラス(ばかばかしい)!
の掛け声で、それを別のイメージに変えてしまうという授業だ。
ハリーが前へ出ると、ハリーが思い浮かべたものはヴォルデモートだった。
ルービン先生は何を恐れたのか、急遽授業を中止した。
ホグワーツのの生徒たちは、息抜きとして外出が許可されているらしい。
親からの許可証をもらっていないハリーは、一人でホグワーツに残ることにした。
そこでルービン先生に「なぜ急に授業を中止したのか」を聞いた。
ルービン先生は「ヴォルデモートの姿になろうとしていたから」と答えていたが、本当のところがどうだろう。
ルービン先生に話を聞いていくと、昔のハリーの父と母を知っているようだった。
ハリーの母親は、人のいいところを見つけるのが得意。
そして父親は、なんでもトラブルを起こしてしまう人だったという。
鏡から見た姿はそんな風には想像できなかったが、ルービン先生は若い頃から知っているようだった。
突如として現れたルービン先生。
そしてホグワーツに、シリウス・ブラックが潜入していた。
彼の正体は?
ルービン先生がブラックの可能性も十分にありうる。
襲いかかる恐怖に、ハリーは打ち勝つことができるのか?