脱獄犯シリウス・ブラックがハリー・ポッターに近づく。
そして、マクゴニガル先生から聞いた話、ハリーポッターの両親を裏切ったのはシリウス・ブラック。
ブラックはさらに、友人であるペティグリーを殺したと噂される。
しかし、
ハリー・ポッターが持っている”真実の地図”には、ペティグリーの名前がホグワーツ魔法学校に現れていた。
バックビークの処刑
ドラコ・マルフォイの嘆願により、ハグリッドのペット、ヒッポグリフのバックビークが処刑されようとしていた。
そんな折、ロンが飼っているペット、ネズミのスキャバーズが行方不明になっていた。
バックビークの処刑当日、ハリーたちは様子を見にハグリッドの家へと向かった。
ハグリッドの家にいくと、ロンのペットであるスキャバーズがいたのである。
ほどなくして処刑人が登場する。
いよいよバックビークの処刑が始まろうとしていた。
魔法省大臣、処刑人、ダンブルドア校長がハグリッドの家に訪問する。
ハリーたちは、またこんな所にうろついているのを隠れるため、逃げた。
そして、処刑人からは見えない小高い丘で、処刑人が斧を振りかざすのを見ていた。
バックビークが殺しされてしまった。
そんな悲しみにくれていると、ロンのペット、スキャバーズがロンの指を噛んで逃げてしまった。
後ろを振り返ると、黒い狼が・・・!!
黒い狼はハリーを襲ってくると思いきや、ロンの足を引っ張って大樹の穴の中へとひきづって行った。
ついにシリウス・ブラック現る!!裏には、あの人物が・・・!!
大樹の穴の中にいたのは、まさにあの脱獄犯シリウス・ブラックだった。
シリウス・ブラックが、ロンを追いかけているように見えた。
黒い狼は人の姿に変えた。
後から追いかけたハリー・ポッターとハーマイオニー。
ハリーはシリウス・ブラックを見つけると、ブラックの首を掴んで杖を振りかざす。
ブラックは、「おいおい、ハリー。俺を殺すのか?はは笑」となんと笑みを見せた。
ブラックを追い詰めたその時だった。
「エクスペリ・アームズ(武器よ、去れ)!!」
新任のルービン先生がハリーの杖をとってしまった。
まさか!ずっとハリーの魔法の指導をしてくれ、ハリーの両親までしてくれていた先生が裏技ったのでは?
誰もがそう思った。
ルービン先生は、ブラックに「リーマス」と呼ばれた。
ルービン先生は杖を降ろさない。
そこにスネイプ先生が現れた。
「エクスペリ・アームズ(武器よ、去れ)!!」
スネイプ先生がルービン先生の杖を落とす。
スネイプ先生はシリウス・ブラックの首に杖をあて「理由がありさえすれば、殺せるんだからな・・・」と剣幕に迫る。
だがシリウス・ブラックは焦らない。
「おお、スネイプ、また鋭い洞察力で、間違った結論を導き出した。悪いがリーマスとの仕事が残っている。」
何か様子を察したようにハリーが杖をもち、呪文で吹っ飛ばしたのはスネイプ先生だ!
スネイプ先生は吹っ飛び、場が混乱する。
ハーマイオニーは「何してるの!!!」
シリウス・ブラックは続ける。
「ペティグリューは生きてる!そこに生きてる!」
指を指したのはロンのネズミだった。
ロンのネズミは1本指がかけていた。
ペティグリューが殺された時、死体はバラバラになり、残ったのは1本の指だったと噂されている。
ペティグリューは12年もの間、ネズミに変身して化けていたのだ。
「今にわかる」
ブラックとリーマスは、ネズミを取り上げて、ネズミの魔法を解いた。
するとネズミは人間の姿に変わった。
ピーター・ペディグリューを追え!
人間の姿に変わる。そいつはピーター・ペディグリューだった。
話を聞くと、ピーター・ペディグリューは昔、親友であるハリーの父親をヴォルデモートに売った。
そのおかげでシリウス・ブラックは濡れ衣を着せられ、殺人犯として仕立てられていたのだ。
ブラック、リーマス、ペティグリュー、そしてハリーの父親は親友だった。
だが強力なヴォルデモートの力の前に、ペティグリューは膝をついたようだ。
ペティグリューを法にかけて処刑するために、
大樹の穴から地上に抜け出す。
するとリーマス(ルービン先生)の様子が変わる。
スネイプ先生の授業で「人狼」について学んでいた裏で、ルービン先生は休暇を取り続けていた。
リーマスは、月の光で姿を”狼“に変えた。
リーマスは我を失い、獰猛になる。
このままでは皆を殺してしまう。
リーマスを抑えようとしたシリウス・ブラックは、黒い狼の姿に変えてリーマスに襲いかかる。
しかし、リーマスの方が強く、ブラックはズタボロになってしまう。
ブラックはボロボロになりながら山を下り、泉の側へと降り立つ。
ほどなくしてハリーもブラックを助けるために泉に近づいた。
だが、そこにはディメンター(吸魂鬼)が大量に舞い降りた。
脱獄犯のシリウス・ブラックを追いかけるディメンター。
ディメンターは、ブラックの魂を完全に吸ってしまいそうになっていた。
ハリーは助けようと力をだす。
しかし、ハリーはその日の疲れでディメンターに太刀打ちできなかった。
ブラックもハリーも力尽きようとした時、誰かの呪文が聞こえた。
「エクスペクト・パトローナム(守護霊よ、来たれ!)」
まばゆい光があたりを包み、ディメンターを全て追い払ったのだった。
気がつくとハリーはベットの中にいた。
ハーマイオニーが看病に着く。
ハーマイオニーから聞いた話によると、
シリウス・ブラックは脱獄犯として捕らえられ、処刑されることが決まってしまっていた。
シリウス・ブラックは無実だと知るハリーたちだったが、世間の目はそうも行かない。
なんとか無実を訴えたいとハリーは、ダンブルドア校長に相談した。
ダンブルドア校長は、
「1つだけ方法がある。時を戻すのじゃ。首尾よく進めば命は救える。」
ハーマイオニーは、マクゴニガル先生から時を戻す装置「タイム・ターナー」を授かっていた。
タイム・ターナー(時間の巻き戻し)
ハリーとハーマイオニーは時を戻した。
本作品の種明かしとなっていくが、戻った時間は「バックビークが処刑される場面」だ。
ハリーたちは過去を変えるために奔走する。
ここからは本編を鑑賞して見るとわかる。
バックビークの処刑前、ダンブルドア校長が明らかに魔法省大臣をひきつけてくれていること。
バックビークを助けたこと。
狼に変身したリーマスから身を守るため、ハーマイオニーが「アオーーーー!」と狼声を発して、リーマスをひきつけたこと。
全ては首尾よく進んだ。
そして、シリウス・ブラックとハリーが倒れていた泉で救ったのは、ハリー自身であったこと。
全てを首尾よく進めたハリーたちは、バックビークに乗って、シリウス・ブラックを逃してやることに成功した。
かくして、物語は幕を閉じる。
『アズカバンの囚人』では新たな人物が続々登場する。
ペティグリューは、リーマスが狼になったすきに逃げたままだった。
映画の第4章『炎のゴブレット』に向けて、ハリーたちにどのような結末が待っているのか。