エジプト神話にはたくさんの神が存在する。
エジプトでは物でも思考でも、象徴を神として崇めている。
今回は、エジオプト神話に登場する神々の中で、「死」に近いメンバーを紹介する。
葬儀屋の僧侶「アヌビス」
エジプト神話でも割と世間的に有名なのが「アヌビス」
人の姿をしており「犬」の顔を持っている。
役割は死者をあの世へ導くもので、ミイラ作りの神として崇められてきた。
日本に置き換えると葬儀屋ともいえる。
このアヌビス。実は不倫によって生まれた設定となっている。
エジプトの王であったオシリスと、オシリスの弟セトの嫁ネフティスが不倫をするのだ。
エジプトでも不倫というのは存在したようだ。
ミイラづくり以外の役割としては、死者を天の国に送るか、アメミットに喰われるかが決まる、審判の門の番人でもあった。
スーパー異端児でありエジプト界の暴君セト
『キングオブエジオプト』の最大の敵がセトである。
セトは砂漠の神であり、砂漠の荒々しい気候から偉大な力をもつ異国の神、不吉の象徴であった。
映画中のセトは欲深さのあまりラーによって砂漠へ追放されたとしている。
若い頃は堂々としておりカッコ良かったため、ネフティスが一目惚れするが、
セトの心にたまるオシリスへの嫉妬がネフティスの心を離れさせたと推察される。
実の兄であるオシリスを殺して悪王となるが、ホルス(ファラオ)によって倒されてしまう。
ロバのような頭で目が細く、いかにも悪そうな顔つきだ。
エジプト神話では常にホルスと対面する姿が描かれている。
(「エジプト神話 神々の名簿」より引用)
人間の魂は私が食らう最強生物アメミット
エジプトには人間の魂を喰らう存在がいた。
『キングオブエジプト』では審判の門で天にいけない時、このアメミットによって魂ごと喰われ、二度と生き返ることはなくなる。
アメミットの姿は得体のしれないような生物ではない。
(Wikipediaより引用)
口はワニ、頭らへんがカバ、頭部がライオンと、3種の生物が合体してできている。
エジプトではこの3つの生物が、人間の生命を脅かしていたため、悪いことをすれば喰われるという考えもある。
一方で、「死者の書」には女の子として登場する。
アメミットの絵が刻まれたベッドも登場することから、眠りの神だった可能性も高い。
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