ヴォルデモートの侵略は近い。レイブンクローの髪飾りを探すハリーたち。
そんな時、ホグワーツにいる全ての人の耳に、ヴォルデモートの声が聴こえてきた。
「ポッターを差し出せ。そうすれば危害は加えない。1時間だけ時間をやろう」
もう、そこまで迫っていた。残りの分霊箱は3つ。
そして今、スネイプ先生の真実が語られる。
レイブンクローの幽霊ヘレナ
分霊箱を探すハリー。
残りの3つのうち1つは、グリンゴッツ金庫で見つけたトロフィー型の分霊箱。
そして1つがレイブンクローの髪飾り。
最後がヴォルデモートがもつ蛇ナギニ。
このうちレイブンクローの髪飾りの伝説を信じて探しにゆく。
ルーナはハリーを引き止めて、手がかりを伝えた。
「生きてる人は知らない。だったら死んでる人に聞けば良いんだよ」
そう言って、ホグワーツを彷徨う幽霊の一人である
ロヴェナ・レイブンクローの娘であるヘレナの元へと向かった。
ヘレナは髪飾りのことを知っているようだ。
しかし、ヘレナはすぐには教えてくれなかった。
なぜなら、過去にトム・リドルが平静を装って髪飾りへと近づき、そして、呪いをかけて分霊箱にしてしまったからだ。
このことにひどくショックを受けていたヘレナはなかなか教えてくれなかったが、ハリーの熱心な眼差しに最後は教えてくれた。
「この城の中、全てが隠されてる場所」
そう言って去っていった。
ニワトコの杖にヒビ
いよいよ、ヴォルデモート軍団の総攻撃だ。
何万もの兵がいるようだ。
よくもまあ、ここまで集めたものだ。
恐怖によって従わせるヴォルデモート。
ホグワーツ側といえば、マクゴニガル先生をはじめとする先生たちが、守りの呪文をかけていた。
プロテゴ・マキシマ(最大の防御)
レベロ・イミニカム(敵をよけよ)
要はバリアみたいなものだ。
1時間が過ぎ、ヴォルデモートはついに攻撃を開始。
ヴォルデモートは最強の杖「ニワトコ」で、バリアへ強力な魔法を放った。
だが、
彼の杖には、ヒビが入ってしまう。
バジリスクの牙で分霊箱を壊せ!
ハリーがレイブンクローの髪飾りを探す間、ロンとハーマイオニーはバジリスクの牙を見つけて戻ってきていた。またトロフィー型の分霊箱も破壊していた。
ハリー、ロン、ハーマイオニーは合流し、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』で、女子トイレからいける地下の秘密部屋へと向かっていた。
一方、ハリーはホグワーツ魔法学校の、宝物庫のような場所へと向かった。
『ハリー・ポッターと謎のプリンス』でドラコ・マルフォイが度々訪れていた場所か。
ハリーは感覚を研ぎ澄ませ、レイブンクローの髪飾りをついに見つける。
そこにドラコ・マルフォイと仲間のゴイルたちも駆けつけていた。
ハリーは問う。
「なぜベラトリックスに捕まっていた時、僕だとわかっていながら黙ってた?」
マルフォイは答えない。
マルフォイは真実を隠しているようだ。
しかし、ゴイルが「アバダ・ケダブラ(息を止めよ)」の呪文を唱え、さらに部屋に火を放ち大混乱となった。
なんとかハリー、ロン、ハーマイオニーはホウキを手にて助かった。
そして、
ついにバジリスクの牙でレイブンクローの髪飾りを破壊した。
残る分霊箱は1つ。
スネイプが語るハリー・ポッターの真実
分霊箱が破壊されてる時、ヴォルデモートはスネイプを呼び戻していた。
理由は「杖がいうことを聞かない」というものだ。
杖屋のオリバンダーによると、杖にも意志があり、持ち主に帰依するという。
ヴォルデモートがニワトコの杖を手にした時、杖はダンブルドアが持っていたが、スネイプがダンブルドアを殺したことで、ニワトコの杖の持ち主はスネイプだと思っていた。
ヴォルデモートはスネイプを殺した。
ハリーは最後の分霊箱であるナギニ(蛇)を探すため、ヴォルデモートを探していた。
だが偶然にも、スネイプが殺される場面に遭遇してしまう。
ヴォルデモートは去った。
ハリーはスネイプに近づく。
スネイプは、死にかけの声を振り絞り、「これ(涙)を取るんだ。憂いの篩(ふるい)へ。そして私をみてほしい」といった。
ダンブルドアが記憶を整理するた目に使っていた水盤のことだ。
ハリーはスネイプの記憶を受け取り、そして、憂いの篩へと涙を垂らす。
そこから見えたのは、このようなものだった。
スネイプとリリー(ハリーの母)は幼馴染だった。
リリーは街のこどもにいじめられる存在で、スネイプだけが唯一の友達だった。
スネイプはリリーに恋をしていた。
やがて2人とも魔法学校に通うようになる。
だが、リリーはグリフィンドール寮へ。
スネイプはスリザリン寮へと導かれた。
リリーがいるグリフィンドール寮には、ジェームズ・ポッター(ハリーの父)がいた。
やがてリリーとジェームズは恋に落ち、二人は結婚して子どもを生むが、ポッター家にヴォルデモートの影が移ろう。
スネイプは悲しみから、ヴォルデモートの仲間となってしまっていた。
「間違った人間を信用した」
スネイプは、ヴォルデモートが愛するリリーを殺すことを知り、ダンブルドアの元へと駆けつけた。
「リリーを隠してください!!」
ダンブルドア「予言で示すのは、あの子(リリー)の子どもだ。代わりに何をくれる?」
だが、
ヴォルデモートの脅威を止められず、リリー・ポッターは死んでしまう。
スネイプはリリーの家へと駆けつけ、そして大声で泣いた。
〜記憶は変わる〜
スネイプが知らせたかった記憶には、別の記憶もあった。
ダンブルドアの部屋で、ダンブルドアとスネイプが話しているシーン。
ダンブルドアは指輪をはめている。
ダンブルドア「呪いを右手に封じ込めた。1年じゃ。わしから目をそらすな。
彼(ドラコ・マルフォイ)が失敗すれば、引き継ぐのは君(スネイプ)じゃろう?
君がわしを殺すのじゃ。」
ダンブルドアはスネイプに、自分を殺すように指示していたのだ。
ダンブルドア「時が来たらあることを告げよ。ヴォルデモートが完全に弱るまで。
ハリーが子どもの頃、ヴォルデモートが殺そうとした時、リリーが盾となって跳ね返した。
そこで唯一そばにいた赤子のハリーに魂を宿らせた。
だからハリーは蛇語が話せ、ヴォルデモートの心が読める。
時が来たら、あの子は死ぬべきじゃ。」
スネイプ「死すべき時に死ねるように生かしておいた・・・・?
殺される豚のように、育てた?
エクスペクトパトローナム(守護霊よ来たれ)」
スネイプは魔法を放った。
守護霊は鹿の形にかえ、グリフィンドールの剣を探していたハリーたちを導いた。
ダンブルドア「時が来たら死なねばならぬ。
ヴォルデモートの手によって。
それが肝心じゃ。」
ハリーは、ヴォルデモートの一部である自分が死ぬことで、ヴォルデモートは完全に死ぬことを知った。