キャッチミーイフユーキャン

レオナルド・ディカプリオ主演「キャッチ・ミー・イフ・ユーキャン」数奇な運命を描いたノンフィクション映画

始まりはクイズショーのような番組で3人の男が登場する。

顔は似ており、全員が「フランク=アバグネイルです」と答える。

 

若いアバグネイル

少し大人のアバグネイル

おっさんのアバグネイル

 

この3人はみんな職業が違う。

そう、

彼は一人の人間でいろんな職業を名乗ってきたのだった。

 

 

父親はが税理士にハメられて金がなくなり母が離婚

 

 

父親は世界的な社会奉仕組織ロータリークラブの会員で資産を持っていた。

 

だが、ある時、税務署に理不尽な形でお金を失い、

フランク(レオナルド・ディカプリオ)の父は会社を辞めなければならなくなった。

 

フランクの母は、そんな父を見捨てるかのように離婚。

 

 

家庭が悪くなるにつれて、フランクは家に不満を持つようになる。

 

 

学生だったにも関わらず、

多クラスの先生になりすまして授業をしたり

かなり面白い道外れをするようになっていった。

 

 

 

親が離婚するとき、16歳だったフランクは父から、

フランク名義の銀行口座を渡される

 

 

この口座がのちの悲劇となる。

 

 

家庭に嫌気がさしたフランクは、銀行口座手帳をもって家出をする。

 

この時、発生した電車代や宿泊代などの支払いを銀行の小切手(借金)で

賄おうとする。

 

ところが、税務署に抑えられて、フランクの口座が無効であることを知る

 

 

 

小切手の偽装に成功したフランクは転身しつづける。

 

 

小切手がつかえないとお金が手に入らないフランクは、

 

世間的に憧れの職業だったパイロットになろうとした。

 

 

 

だが16歳の彼は、パイロットの試験を受けることはできない。

 

口座が使えないフランクは、フランク・テイラーと別名を名乗り、

 

フランク・テイラー名義の口座作ることに成功する。

 

 

 

当時は本人だと名乗り、身分証さえ見せれば口座を開設できたようだ。

 

 

 

学生なのにパイロットの試験を受けるために、

パイロットの制服をクリーニングしている会社に電話。

「服を忘れたから買えないか?」といって。

 

テイラー名義の小切手を使ってパイロットの制服を購入する。

 

 

 

 

パイロットの試験に口裏を合わせて

パイロットの試験に合格したフランク。

 

 

銀行で導入されていた小切手発券機に着目する。

 

銀行員の女をくどいて小切手発券機の使い方を学ぶ。

 

 

 

小切手発券機を手に入れたフランクは、

架空の人物名で小切手を発行しまくる。

 

 

 

 

これに黙っていなかったのがFBIカール・ハンラティだ。

 

ルパン三世と銭形のような追いかけっこが始まる。

 

 

 

 

絶体絶命!FBIカールがフランクの居場所を突き止める。

 

 

FBIのカールが、フランクが根城にしているホテルを突き止める。

 

 

 

カールはフランクのホテルに乗り込んだが、

 

 

この時のフランクの対応が最高だ。

 

 

カールが部屋に入ってくるなり、

 

「やあ、遅かったですね。

私はシークレットサービスのバリー・アレン。

私も小切手のやつを追っていたのに、

5分前に逃げられましたよ。

私たちが調べるから

小切手発券機はもらっていくよ」

 

 

素性を確かめたかったカールは、バリー・アレンに身分証を渡すようにいう。

 

 

身分証の財布を渡したバリー・アレンは、口をうまく使って、

 

先に発券機を車に積むフリをして部屋をでる。

 

 

部屋を出ようとしたら「財布はいいのか?」とカールが聞くが、

「後で取りにいくよ」と部屋を出る。

 

 

 

カールはまんまと一杯食わされて、

身分証の入っていない財布だと気づいた時には

バリー・アレンは逃げ去ってしまった。

 

医者、そして弁護士へ、ブランダとの結婚へ。

 

 

点々としていたフランクは病院に忍び込む。

 

ここで出会ったブランダという女性。

精神的に弱く、泣きじゃくっていた。

 

 

 

フランクは情に弱かったのか、ブランダを慰め、

「私は医者だ。ここの病院は採用試験をしていないのか?」と言い、

偽装した医者の身分証で医者となる。

 

 

 

このブランダという女性。

 

彼女は過去に中絶をしており、その時から父親に勘当されて家に帰れないでいた。

 

泣いていたフランクは、ブランダを見て

 

「医者の僕と結婚したら、父親も許してくれるんじゃないか?」と

 

プロポーズすることとなる。

 

 

 

 

何もかも嘘をついて、居場所を求めたフランク。

ブランダとの幸せな家庭を送ろうと思うようになる。

 

 

 

2匹のネズミの話

 

「2匹のネズミがクリームに落ちて、一匹は溺れて死んだが、

 

2匹目はもがき、クリームがチーズに変わって助かりました。」

 

 

このコトバは、映画の冒頭でも出てくる。

 

とても深い意味を持つコトバだ。

 

フランクは、ブランダの両親に挨拶をしにいった時、

キリスト教の儀式でお祈りを捧げる際にもこのコトバをいった。

 

 

この時にもフランクは、

自分が「医師であり、弁護士である」と答えている。

 

 

 

フランクは2匹目のネズミになっていた。

一度不正を行えばもがくしかない。

大好きだった親同士が離婚することは、

とても影響が大きい。

 

 

 

親の家庭崩壊により、自分のアイデンティティが壊れて、

なんとか家族を戻したい一心でお金を求めた。

 

 

いろんな職種を名乗って生き残った彼は、

もがくネズミだった。

 

 

 

ついに決着!フランクがどうやって逮捕されたのか。

 

フランクがフライトしてから半年間、

大量の小切手が発行されつづけていた。

 

カールは綺麗な小切手が発行できる印刷機を持っている国を突きとめた。

 

フランスだ。

 

 

 

フランスは国外だ。

 

フランスの銀行を騙し続けていたフランクは、

フランスの警察に捕まれば、フランスの法で死刑になる。

 

それを心配したカールは、一人で尋ね、フランクに

アメリカ人であるカール自身に逮捕してもらうように説得する。

 

 

フランクはついに自分で自首をしたのだった。

 

 

 

なんてクレイジーなやつだ。飛行機から脱出するフランク。

 

 

自分でお縄を頂戴したフランクは、飛行機でアメリカに帰国する。

 

その飛行機がアメリカにつく直前に、

 

なんと、

 

トイレの排気管から脱出する。

 

 

 

飛行機から脱出したフランクは、

 

フランスに住む自分の母親の家へ行く。

 

 

 

そして、

 

母親には姿を見せることなく、家の前で逮捕されるのだ。

 

ガラス越しには、再婚した母の新たな子どもが。

 

 

 

 

母に見られないように、フランクは寂しげに去っていくのだ。

 

なんとも悲しげな。

 

 

 

 

アメリカで逮捕された後、フランクは小切手偽装の力を買われて

 

FBIの小切手偽装班で働かないかと誘われ、

 

フランクはFBIで働くこととなった。

 

 

未成年ながら親の離婚によって精神が崩壊し、

嘘いつわりの世界でもがき続けた。

 

ついに彼はチーズの上に乗っかったのだった。

 

キャッチ・ミー・イフ・ユーキャン

 

「捕まえれるものなら捕まえてみろ」

 

カールとの長く切ない鬼ごっこは

こうして幕を閉じたのだった。

 

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